哲学、歴史・伝記、政治・行政、経済、社会・教育、自然科学、文学・言語といった多岐に渡る領域についての推薦図書をご紹介しています。
ソースは日本の幹部公務員養成機関である人事院公務員研修所がを公表している《若手行政官への推薦図書》です。図書の推薦に協力されたのは日本を代表する識者であり、このセレクションを信頼しない理由はありません。
経営幹部に必須といわれているリベラルアーツ領域の良著をぜひご覧ください。
◆各図書に関するコメントは人事院のページより引用しています。
◆上下巻など、複数巻に分かれる書籍については最初の巻のみ掲載しました。
サムエル ウルマン (著)
一人の人間として人生を想う時、この本の詩、特にあまりにも有名な「青春」は、生きることへの熱い心と静かなエネルギーを与えてくれる詩なので、そばにおいて何時でも何度でも読むことができて、幸いに思う。
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サン=テグジュペリ (著)
知識や経験、そしてそれによって得た賢さや強さは、時に人の心に固い殻を着せてしまう。この本を読む度に純白でやわらかい子供の心と、何のくもりも持たずに“本当のこと”を見つめる真っ直ぐな眼に気づき、心底強い感動を覚える。
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シェイクスピア (著)
群集心理の危うさだけでなく、公の義務と友情の板ばさみと確執が見事に描かれている。これは誰にとって、なぜ悲劇なのか、を考えるためのいいテキストだ。
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ジャン ジオノ (著)
一人で、木を植え続けた男の物語。人間のもつ力の大きさと、本当に世の中を変えるものは何か、を問いかける。
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司馬 遼太郎 (著)
自身は戦さべたの劉邦が、その仁徳をもって蕭何、韓信、張良といった各分野の天才を使って中国を統一した話は、部下を使って仕事をする幹部公務員の鑑となる。
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司馬 遼太郎 (著)
明治の人達が日本の近代化に向けてそれぞれの分野で活躍する様が21世紀の国づくりに携わる若い官僚諸君の指針となる。社会における人それぞれの役割のバックボーンとなるべき心の持ち方及び人の生き方についての道標を示す作品である。明治時代、我国の先人が国を作り守るために何を考えたか。軍隊という組織をどのように管理するか。政治と行政、そして法との関係をどのように理解するか。それについての示唆を与えてくれる書。
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城山 三郎 (著)
戦後日本経済が本格的な成長発展を遂げた時期の若き官僚達が情熱を持って仕事に打ち込む姿が生々と書かれており、若い官僚諸君を勇気づける。
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ロジェ・マルタン・デュ・ガール (著)
20世紀のはじめから第一次大戦に至る、揺れ動くフランス社会の政治と思想、そして時代の苦悩を描いた長編小説で、細やかな心の描写が素晴らしい、ノーベ ル文学賞受賞作品です。科学的合理主義とロマン主義のせめぎ合いの中で、人々の未来を奪う愚かな戦争に翻弄されながらも、信念を持って生き抜く若者の姿に 胸を打たれます。主な登場人物であるジャックとアントワーヌの兄弟は、異なる考え方を持って、歴史の流れの中で異なる道を歩みますが、その真摯な姿は、読 む人に感動を与えます。若い方々に、是非一度は読んで頂きたい書物です。
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夏目 漱石 (著)
漱石には、有名な小説がたくさんあり、それらを読むとどこかに漱石の近代日本論は顔を出しますが、本書のようなまとまった論説で読むと、近代化に邁進する 明治の先覚者が、はらはらしながら、日本の前進を見ている感じが伝わってきます。しかも、漱石の「上滑りに滑っている」という印象の日本の近代化論は、 「点が厳しすぎる」という気持ちにもなりますが、当たっていたのです。読んでいると、戦前で言えば戦争の終結点を計算せずに戦争を起こし、戦後では経済隆 盛の直後にバブルを起こし、その処理の決断が出来ない官民の指導者の行動は「上滑り」的でした。突然話題が変わるように思うかも知れませんが、上滑りにな らず、熟慮の上、常識を大胆に対内外に示し、あとは歴史の判断に任せるという姿勢が欲しい。このことは、最近話題の問題で言えば、公文書を大事にしない考 え方に現れます。日本には、公文書についての確固とした歴史観が現れていません。公務に携わる人たちの中に公文書公開を嫌い、出来るだけ捨てようという風 潮があるのも気になります。日本は誇るべき国で、公文書をできるだけ後世に残す義務がある国です。その背後では、公文書の秘密度と公開度に関するルールが 必要です。
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ロバート マクラム, ロバート マクニール, ウィリアム クラン (著)
1500年の歴史と10億人の言語「英語」の多様性を解説する。流暢にしゃべれる必要はなく、また、意思疎通のための道具としての英語の利用実態が<英国発>で明らかにされている。たとえば、「アフリカ英語」では、比較級が無く、ベタ−の代わりが<グッド——グッド>、最上級は<グッド−—グッド——グッド>で代用する。過去形は変化させることなく、didを挟んで、<I did go>となる。共通語としての英語はひとつだけではないので、自信を持って話してよい。
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ヴィクトール・E・フランクル (著)
著者(心理学者)の強制収容所体験記である。本書が半世紀にわたって読み継がれてきたのは、単なる体験記でなく、極限の中で生きる意味を問いつめていった故だと考える。人間一人ひとりの“生”を考えてほしい。
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ラ・ブリュイエール (著)
人間の心の真実を鋭く言い当てた本。何処から読んでもいいし、一部だけを何度読んでもいい。次のような文章も共感を覚える。「友人間の交遊の快楽(たのし み)は、情操の上でお互いの趣味が類似していることによって深まるが、学問の上で多少意見をことにすることによって益々深まる。そういう相違があると、人 は己の意見を固くするからである。論争によって練られ且つ教えられるからである。」
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山本 周五郎 (著)
社会における人それぞれの役割のバックボーンとなるべき心の持ち方及び人の生き方についての道標を示す作品である。
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【MBA・経営学修士領域の良著】
・論理的思考力に関する良著
・問題解決に関する名著
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・文学・言語に関する推薦図書
・その他、リベラルアーツに関する名著
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